プルデザインの店長ブログ: 2012  

2012年12月3日月曜日

ミルニュィと言う美学。



ミルニュイは「千の夜」という意味です。
細かいスカートの様なプリーツ状の模様がグラスの内側に刻まれていて、
まるで「アラビアンナイト」の世界を旅をしてるかの様な、
優雅なデザインがその特徴です。
ミルニュィは世界的に活躍する、
アーティスト「マティアス」の作品ですが、
「マティアス」がシリアやトルコで幼少時代を過ごした、
オリエンタルな世界への想いがグラスから伝わって来ます。

このグラスは富山県在住のT.K.様が、
還暦のお祝いにご両親にお作りになりました。
「メッセージの刻印が浮き上がるように見えて、
 とても綺麗な仕上がりでした。
 家族みんなで喜んでおりました。
 お願いして本当に良かったです。いい記念になりました。」

バカラネットのエッチング方法は、
サンドブラストと言う方法で、
砂の細かい粒子をグラスに吹き付け、
細かい文字や線を深く彫りながら再現していきます。
文字に立体感が出て浮き上がって見えるので、
仕上がりはとても高級感があります。

でもバカラのグラスは底が厚い為に、
グラスの縁に文字がかかると歪んでしまいます。

その歪みをできるだけ出さない様に、
デザインを工夫していくのが一つの醍醐味です。

ミルニュィは上部の「マティアス」のロゴに価値がありますので、
メッセージを下部にまとめてシンプルな明朝体で仕上げました。


バカラ グラス名入れとは!

2012年12月2日日曜日

加藤康介選手に贈られたグラス!


このグラスは阪神タイガースの加藤康介選手に、
茨城県のK.S.様が好成績を記念してプレゼントされたグラスです。

加藤選手は静岡県清水市出身なので、
K.S.さんとの関係はしりませんが、
こんなコメントを頂きました。

「彼の今シーズンの成績、41試合登板、防御率0.83の数字は、
 並大抵の努力、精神力では出せなかったと思います。
 当の本人は、気さくで礼儀正しい選手ですが、
 今年駄目だったら引退まで迫られていたので…。
 今年は『目標が41試合なんですよ、頑張らないと!!』と話をすると、
 いつも言っていたので、目標達成と好成績の記念に贈ろうと思い作りました。

 阪神ファンの方が見てくれると嬉しいです。」

加藤康介選手の今年の活躍は、
6月から中継ぎで1軍に定着するとスライダーを武器に、
好投を続け41試合で7ホールド、
防御率0.83とキャリアハイと言っても良い成績でした。
2000年にロッテ入団後、
2001年、2002年は活躍した物の、
その後は怪我に泣かされ、
苦労の末につかみ取った加藤選手の今年の成績に、
K.S.様は二人で静かに歓びを噛み締める為に、
お揃いのグラスをお作りになったんだと思います。

加藤選手来年も頑張って下さい^^

バカラ グラス名入れとは!

2012年11月29日木曜日

ロゴで伝える想い。


11月23日に熊本県に夫婦で企画された、
2店お店が開店しました。
このグラスはS.I.様がお仲間とご一緒にプレゼントされたグラスです。

「友人は、オープン前で何かと大変で気が張っているなか、
 私たちの贈り物を見て、泣いて喜んでくれました。
 お店のオープンが23日ですので、
 オープンに間に合い、入口の飾り棚に
 飾っていただけることになりました。
 棚の中で、ライトにあたってキラキラ輝いているグラスを見るのが
 今から楽しみです!!」

ロゴマークを入れるのは費用が高そうだなと、
思っている方も多いと思いますが、
今回S.I.さんは業者に依頼して、
イラストレーターのデーターを用意されました。
このデータや印刷物の奇麗なロゴ画像があれば、
ロゴの制作費はかかりません。

難しい事は分からないけど、
ロゴを入れたバカラグラスを作りたいと言う方も、
まずは相談してみて下さい。
バカラ グラス名入れとは!

結婚式に想いを込めて。


ベガは1995年に発表されました。
グラスの側面底部から中央部にかけて大胆な3列の山なりのカットが、
特徴のバカラのモダンデザインの傑作です。

このグラスは茨城県在住のT.T.様がお選びになり、
従兄弟夫婦の結婚式を挙げたお日にちに、
メッセージと共にエッチングされてお贈りされました。

底面のエッチングはサイド面のエッチングに比べて、
大変難しい部分があります。

それはバカラの特徴でもある底面の厚みです。
ロックグラスの底面は一見広そうに感じますが、
グラスの縁にかかってくると文字は歪んでしまいます。
美しいスクリプトの文字を生かす為にも、
極力文字数を少なくした方が美しい仕上がりになります。

今回T.T.様のエッチングされた文字数は、
理想的な文字数だと思います。

バカラ グラス名入れとは!

2012年10月2日火曜日

感謝の想いをグラスに込めて。


京都のKS様が感謝の気持ちを、
表現する為にお作りになったマッセナのグラスです。
お友達の毛筆で書かれた自筆のお名前と、
底面にはKS様がお相手へのリスペクトの想いを、
「尊」と言う一文字に込められました。

バカラのグラスと「書」とは何故か、
とても相性が良いです。

贈り物として、
お相手の自筆のサインをグラスに刻むのも、
感謝の気持ちを表現する方法として、
とてもいい方法だなと改めて思いました。

毛筆だけではなく、
万年筆やボールペンの文字でも、
グラスにエッチングする事は可能です。

バカラ グラス名入れとは!

2012年9月14日金曜日

シングルモルト オーヘントッシャン


ローランド地方のウィスキー造りの伝統を守り、
いまでも3回蒸留で作られている、
シングルモルトそれがオーヘントッシャンです。

3回蒸留と言うのは、
アイリッシュウィスキーの伝統的な製法で、
3回蒸留した物は、
あきらかに雑味が無くなりスッキリとした味わいになります。

現在のローランド地方のほとんどの蒸留所は、
蒸留効率を上げると言う時代の波に流され、
この手間がかかる伝統的な3回蒸留をやめてしまいました。

結果、ローランドモルトの品質は低下し、
隆盛を誇るハイランドモルトに対する対抗策として、
ローランド地方では連続式蒸留器を入れ、
グレーンウィスキーの製造にシフトせざるおえなくなりました。

オーヘントッシャンは時代の流れに逆らい頑固なまでに、
3回蒸留にこだわり続けた、
ローランド地方のガラパゴス的なシングルモルトです。

しかしそのこだわりは飲んでみると、
さすが!と、思わず唸ってしまう程の美味しさです。

バランスが良くミルキーな洋菓子を連想させるアロマや、
果実のような甘い香のフレーバーを持っています。

そして格別にスッキリとした飲み口は草原の香さえ連想させ、
何杯飲んでもその爽やかさは変わりません。

3回蒸留と言えばアイリッシュウィスキーの伝統的な、
蒸留方法なのですが、
アイリッシュウィスキーではピートを炊きません。
オーヘントッシャンはすっきりした3回蒸留の飲み口と、
スモーキーな部分が微妙にバランスしている、
とても完成度の高い特別な味わいです。

一手間かける事にこだわり続けたローランド誇り、
そのこだわりが伝わってくる素敵なスコッチです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年9月12日水曜日

金婚式のビアタンブラー


両親の金婚式にビアタンブラープレゼントされたM.W.様です。

先日、ご両親にプレゼントしたところ、

「これは、孫の代まで使ってもらえる様に大切にするよ。」

と、言っていただけたそうで、
バカラネットにわざわざ、お喜びのメールを出して下さいました。

こんなお客様の歓びのお声が私共の励みです。

さりげなくデザインされているグラスですが、
サイド面のグラスの文字の加工は非常に難しいんです。

ちょっと自慢すると。。。

このビアグラスもそうですが、
バカラのグラスはサイド面が複雑な3次曲線になっていて、
水平のままの文字をエッチングしますと、
文字がグラスの淵と水平にならず、
左右が下にたれたり、上にあがったりするわけです。

それを水平にする為には、
微妙なグラスの曲面に文字を実際に貼付けて、
歪みの具合を人間の眼で、
グラスごとに調整していきます。

バカラのグラスが1点、1点手作りでできているように、
バカラネットのグラスもまた、
メッセージに合う書体の選定や一文字一文字の字間調整など、
それらを全て手仕事で行なっています。

バカラ グラス名入れとは!

2012年8月9日木曜日

ジョニーウォーカーの原酒を味わう。


ジョニーウォーカーのモルトに、
使われている事で有名なタリスカーとカドゥーを、
シングルモルトで飲んでみました。

タリスカーはピーティで潮っぽく、
甘酸っぱい果実の様なフレーバーを持っているシングルモルトです。
タリスカーの一番の特徴は、
45.8度というアルコール度数にあると思います。
一口目はピーティなフレーバーが舌の上で爆発しますが、
二口目には甘酸っぱい果実の様なフレーバーが顔を出し、
なんともいえない親密感を感じる事ができます。

ジョニーウォーカーの父という感じですね。

一方このカドゥーは1811年から密造されてたと言う名酒です。
最初の飲み口の印象は、
ジョニーウォーカーの母って感じです。
ジョニ黒の甘く華やかなアロマと、
ピュアでまろやかな蜂蜜のフレーバーを担当している。
そんな感じのモルトです。

ジョニーウォーカーは、スペイサイドのカドゥー、モートラック、
スカイ島のタリスカー、
ハイランドのクライヌリッシュなどのモルトを中心に、
約40種のモルトとグレーンをブレンドしてつくられているそうです。

いづれにしろ世界のジョニーウォーカーの原酒を、
グレーンウィスキーを入れない状態で味わう。

これは贅沢です^^

バカラ グラス名入れとは!

2012年8月8日水曜日

オールドNO.7の秘密ジャックダニエル

ご存知テネシーウィスキージャックダニエル。
ボトルに輝くNO.7の秘密を知っていますか。

アメリカ最古の蒸留所ジャック・ダニエル蒸留所は、
1866年に開業しました。

ジャック・ダニエルはルター教会の牧師であり蒸留所のオーナーであった、
ダン・コールから、
テネシーウィスキー独特の製法である原酒を樽詰めする前に、
サトウカエデの炭で濾過する「リンカーン郡製法」を学びました。

それがジャックダニエルオールドNO.7のベースになっています。

ジャックダニエルもまたホロー(洞くつ)から湧き出す、
冷たくきれいで鉄分を含まないケーブ・スプリングの水でつくられています。
この水は通年、毎分800ガロン、摂氏13℃の一定温度で流れており、
鉄分がいっさい入っていません。
これが、この蒸溜所が当初この場所に設立され、
以来同じ場所に存続し、
オールドNO.7のが世界に認められ続けるもう一つの秘密です。

ジャックダニエルオールドNO.7が世界に認められたのは、
1904年、ミズリー州セントルイスで開催された万国博覧会で、
オールドNO.7が世界各国のウィスキーの中で金賞を受賞した事が始まりです。

オールドNO.7の逸話は多数あります。

一つは、ジャックダニエルオールドNO.7は、
一説によると、ジャック・ダニエルのレシピは、
ジャック・ダニエル氏の7番目の試作品だったそうです。

本当は、彼はまだ8番目を作っていたのかもしれません。
ジャックダニエルオールドNO.7は、たまたま時間切れで、
万国博覧会出展され金賞を受賞した。
そんな仮説もジャックダニエルを語る上では大切なレシピになっています。

真実を知っているのはジャック本人だけですが、
でもこれが本当だとしたら、
ジャックの8番目のレシピがNO.7を上回っていたとは限りません。

バカラ グラス名入れとは!

2012年8月6日月曜日

口コミバーボン メーカーズマーク

口コミで世界的なブランドとなった、
メーカズマークです。

サミュエルズ家に代々伝わるバーボンに飽き足らず、
自らバーボンの製法を焼き捨て、
世界に通用するバーボンを目指し、全く新しいバーボンにチャレンジした、
ビル・サミュエル・シニアがメーカーズマークを生み出したのです。

彼が最初に手を付けたのが、
伝統的なバーボンが使っているライ麦に変わる原料を探す事でした。

彼は何種類かのグレーン(穀物)を試すためにまずパンを大量に焼きました。
その味覚の違いで冬小麦に目を付けました。

そして次に探したのが蒸留所。
彼が探し続けたのは「鉄分を含まない天然水」でした。
探し続け、たどり着いたその場所は、
ハッピーハロー(スターヒルファーム)にウィスキー造りには最適と言われる、
ライムストーン・ウォーター「鉄分を含まない天然水」、
ビルが求めるバーボンに適した水が、
廃屋同然の小さな蒸留所で見つかりました。

そして彼は今迄、頑に拒んできた、
サミュエルズ家の伝統をたった1つ残しました。

それは、
「最高の材料を使って人の手で作れる少量生産を守る」、
ということでした。

そしてもう一人このメーカズマークを成功に導いた人がいます。

サミュエルズ・シニアの妻マーシーの存在です。
彼女は夫のこだわりを、
世界中の人が見て分かる様に独特なデザインを提案します。
それがコニャックのボトルをヒントにした赤い封蝋と、
メーカーズマーク「製造者の印」という、
夫のバーボンの自信と誇りを表現したブランド名です。

メーカズマークは小さな蒸留所である事を逆手に取った、
手作りバーボンと、妻マーシーの独特のデザインとネーミングで、

小さな蒸留所には不可能と思えたマーケットの開拓を、
ほとんど口コミで広げた奇跡のバーボンメーカなのです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年8月1日水曜日

アイラ ブナハーブン12年

村上春樹の著書の
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」では、
ブナハーブンの事を、この様に表現している。

以下引用

淡い闇の光の隙間を細く繊細な、
指先でたどるピーター・セルギンの、
「コルトベルク変奏曲」を聴きたくなるような、
穏やかな宵には、かすかなブーケの香が漂う、
ブナハーブンあたりを、
ひとり静かに傾けたいところである。

と、かなり想いのこもった解説をされている、
ブナハーブンを飲んでみました。

以外にもアイラのモルトとは思えないほど、
ピーティな味わいではなく、
その繊細な味わいはロックで飲むとアロマが飛び、
ティストも良く分からなくなるほどです。
トワイスアップやストレートで飲むと、
やはりフレッシュな花の様な香が印象的です。
ボディ自体に厚みはないんですが、
なんとも言えない複雑で奥行きのあるテイストが、
口の中で広がります。

ちょっと今まで経験した事のない風合いがあります。
「コルトベルク変奏曲」を訊きたくはなりませんでしたが、
ミュージックステーションの録画を見ながら、
美しく沈んでいく夕日を見ながら美味しく頂きました。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月30日月曜日

アイラ ボウモア12年

アイラ島はヘブリディーズ諸島の最南端にあり、
古くからウィスキー作りで栄えてきた島です。

アイラ島はスコッチの中で、
もっともスモーキーでピーティなシングルモルトを作っています。

その風味に魅了された熱烈なフアンが世界中にいて、
「ピートフリーク」と呼ばれています。

アイラモルトは北側と南側で良く比較されます。
北側は繊細で軽く、南側は力強く重厚だと言われます。

ボウモアはアイラ島のほぼ中央に位置し
その味わいのお互いの良いところを持っているので、
「アイラの女王」とも言われています。
そして、このシングルモルト12年はボウモアの中でも、
非常に安定していて高い評価を得ています。

蒸留方法は伝統的なスコッチの製法を守り続けている、
スコッチらしいスコッチです。
ボウモアを語る上でそのスモーキなフレーバーの事を、
かかすことはできません。
発芽した麦芽をピートを炊いた熱風で乾燥させるのですが、
海沿いの潮風に乗った磯の香が何とも言えない風合いになって、
ボウモアのスモーキーなフレーバーを作り出しています。

あの村上春樹さんもボウモア工場に自ら訪れています。
以下「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」から引用

アイラ島で僕はボウモアとラフロイグの蒸留所を見学させてもらった。
同じ小さな島の中にありながら、
この二つの蒸留上は驚くくらい様式を異にしている。
ボウモアは非常に「古式豊かな」作り方をしている。
頑固と言うか、いくら時代が移ってもやり方を変えない。

中略

働いている多くの人々は年寄りだ。
彼らはアイラで生まれ、アイラで育ち、
アイラで生涯を終える事になるだろう。

て、言うボウモアの頑固な迄にこだわり続けている、
確かな手作りの品質を情緒豊かに紹介している。

それに比べてラフロイグは非常に近代的な設備の中、
白衣とマスクを着用した21人の従業員が、
行程のほとんどをコンピュータ制御された、
システムの中で生産している。

ボウモアの80人に比べるとラフロイグがいかに、
洗練された設備の中で運営されているのかが分かる。

村上春樹さんも書いているけど、
どっちが良いと言う事ではないんだと思う。

確かにどっちも旨い。

この本に書かれているボウモアの蒸留所の、
ジム・マッキュエン氏がこう言っている。

「俺たちはこの小さな島でとても良いウィスキーを作っている。」

きっとラフロイグの所長も同じ事を胸を張って言うだろう。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月28日土曜日

アイラ アードベック

今日は杉山さんの推薦もありアイラの巨匠アードベックです。

このアードベックは村上春樹の著書。
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」で、
アイラのピーティなシングルモルト中でも、
一番個性が強いと評価しているシングルモルトです。

アイラ島はもともとラフロイグ、ボウモアと、
ピーティなシングルモルトの産地で有名なんですが、
その中でも強烈な個性を放っているのが、
アードベックです。

吉村宗之の「うまいウィスキーの科学」では、
アードベックのティストをこんな風に表現しています。
舌を包み込む土っぽいテクスチャーと、
まるで液体の煙を飲んでいる様なスモーキーさが、
複雑に絡み合って、
口の中に含むと、潮風、リンゴ、草原、漁船、
オイル、塩素、タールなどの風味が次々に押し寄せてくる。

と、こんな事が書いてあります。
最初、ぼくはこの批評を読んで、
ウィスキーのティストの喩えに「漁船」「塩素」「タール」、
なんて感じるウィスキーって人間の飲み物なんだろうかって、
本当に読みながら絶句してしまいました。

ウィスキーの中に「漁船」の味があるって、
そうとうシュールです。

「漁船」は何かの喩えなのか文字通り「漁船」が、
口の中で広がるのか、

とにかく、満を持して飲んでみたわけですが、

しかし予想に反して本当に美味しいです。

やはりテイストの中に「漁船」はいます。

しかし、ちゃんとしたフルーティさの中に、
土臭いピーテイな味わいが口の中で幾重にも広がり、
ボデイが厚いので長く余韻を楽しませてくれます。

もの凄く個性的で、あらっぽいですが、
僕はラフロイグよりスモーキーさが、
全体の中にとけ込んで、まとまっている様な気がします。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月27日金曜日

シングルモルト ラフロイグ10年

アイラ島の「ピートフリーク」垂涎のシングルモルト、
ラフロイグ10年です。

スコットランドの蒸留所の中で、
もっともスモーキーでピーティな、
シングルモルトを作っているのがアイラ島です。
地元では「アイラ」と呼んでいます。

アイラモルトの人気は近年ますます高まっています。
その人達を「ピートフリーク」と呼ばれ、
シングルモルトはアイラのモルトしか、
興味が無いとまで言わせてしまうほどです。

アイラでウィスキー造りが盛んになった理由は、
地理的にアイルランドに近い事や、
ピートがふんだんにある事、
大麦の栽培に適した温暖な気候であった事、
さまざまな理由からアイラのシングルモルトは、
世界中から熱い視線を送られています。

そしてこのラフロイグはアイラ産の中で、
もっとも「海のニュアンス」を感じる、
シングルモルトと言われています。
確かにボトルを開けて最初に感じるのは潮風です。

潮風や海藻のニュアンスがとっても魅力的な、
アイラのシングルモルトです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月26日木曜日

バーボン ブラントン

ブラントンはシングルバレルバーボンの代表と言われています。
シングルバレルとは「ひとつの樽」から取り出された原酒を、
ボトリングしたものです。

このブラントンは出荷時に純水によって希釈されて、
度数調整が行なわれてボトリングされます。

スーパープレミアムバーボン・ブラントンは
1984年にウェスタンカルチャーを生み出した開拓者達に敬意をこめて、
ケンタッキーダービーのダービー馬と騎手を、
キャップに冠して発売されました。

ブラントンはバーボン造りの名人、
アルバート・ブラントンの名をとって生まれました。

ブラントンが生まれたフランクフォート周辺は、
ライムストーン層をくぐり抜けた、
良質のスプリングウォーターに恵まれていて、
これがブラントンを創るマザーウォータになります。

ブラントンとなる原酒は4回の夏を越すまでに、
マスター・ディステイラーを含む、
3人のディステイラーによってティステイングされ、
ブラントンに相応しい予感を秘めた、
樽だけを伝説のH倉庫でさらに厳重な温度管理をされ、
4回のブルーグラスサマーを、
経て晴れてブラントになります。

通常バーボンは味の均質化のためにいろいろな樽を混ぜ合わせます。

しかしシングルバレルバーボンは、
厳しいチエックと温度管理をされた原酒だけを、
ボトリングし決して混ぜ合わせる事はありません。
ブラントンのラベルには一枚一枚手書きで、
ボトリングの日付と樽番号と倉庫とアルコール度数が明記されています。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月24日火曜日

マッカラン12年

ハイランドの東に位置するスペイサイドそのスペイ河流域に、
マッカラン蒸留所はあります。

マッカランに使われている仕込み水は蒸留所内部の五つの井戸から汲み上げて、
これがザ・マッカランになります。

ザ・マッカランがスコッチのロールスロイスと言われる所以は、
いくつものこだわりにあります。

麦芽用の大麦には、「ゴールデンプロミス種」しか使用しない。

手間がかかっても「スペイサイド最小の直火蒸留釜」でじっく蒸留する。

そして極めつけは蒸留時のこだわり、

「ファイネストカット」

これは蒸留時の始めと終わりの部分をカットし、
本当に香の良い部分だけしか使わない。
まさにロールスロイスと言われるだけの事はあります。

こんなこだわりの一つ一つを今でも一貫して続けていることで、
ザ・マッカラン特有の厚みのある甘い香になります。

マッカランの貯蔵樽は「シェリー樽」のこだわりでも知られています。

最高品質のシェリー樽を確保するために、自家製のシェリー樽をわざわざ作り、
シェリー醸造所に貸し出し、シェリー酒を2〜3年熟成させた樽を引き取り、
マッカランのモルトを入れ熟成を重ねるのです。

これによりマッカラン特有の芳香が生まれ、
そのロールスロイスと言う冠に恥じない味わいが生まれるのです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月23日月曜日

バカラ ベルーガ

東京都江東区のM.M.さんのお作りになったグラスです。

ベルーガのサイド面にメッセージを入れるだけじゃなく、
名前も含めてメッセージにする。

これって以外と面白いですね。そして美しい。
自画自賛^^

写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます。

過去にも消防署員の方の退官祝いなども、
お名前をメッセージの中に入れると言う方法をとりましたが、

これも大変喜ばれました。
メッセージは確か「Do honor to Mr.◯◯」と言う物でしたが、
このメッセージをシンプルなパーフェクションの大きいサイズに、
エッチングするととて奇麗でした。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月21日土曜日

名酒クライヌリッシュ

北ハイランドの名酒クライヌリッシュです。
クライヌリッシュ蒸留所は1819年に創業しました。
12年の物は「バイカラー」と呼ばれ生産が間に合わず、
森伊蔵のように幻のスコッチと呼ばれていました。

ディスティラーからの評価は、
ハイランドモルトとアイラモルトを足した様な複雑な味わいがあり、
「本土のモルトの中で最も海岸の味わいを持つもの」と、
言われていました。

その後クライヌリッシュ蒸留所が、
どのような事があったのかは分かりませんが、
たもとを分け、元のクライヌリッシュ蒸留所が、
「フローラ」と改名し現在は創業を中止しています。

1967年に新しくできた蒸留所が「クライヌリッシュ」と名のり、
この14年物を生産しています。

新しいクライヌリッシュ蒸留所は、
以前と変わらずクラインミルトン川の水を、
マザーウォーターとして使い、
ピートも設備も以前と変わらない状態で、
製造されているそうですが「バイカラー」を、
飲んだ事のある人から言わせると「違う!」と言います。

どこにでもあるお家騒動の様ですが、
このクライヌリッシュ一度飲んでおいて損はないと思います。
僕は14年しか飲んだ事が無いので、
充分、北ハイランドの潮の香を楽しみながら頂きました。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月19日木曜日

初任給で贈るバカラ。

埼玉県にお住まいのA.S.様が、
バカラ ローラのハイボールのペアグラスを
お父様と、お母様の、お名前をグラスに刻んで
底面には「Thanks a million」と、
心からの気持ちを込めてプレゼントされました。

ローラは地中海周辺で使われている女の子の名前を、
イメージしていいるだけあって、
とても爽やかで波と風を感じるデザインです。

A.S.様は最初、ビアタンブラーを探されていたのですが、
ビアタンブラーの底面は、
狭くてメッセージをデザインする事が難しかったので、
ハイボールグラスをプレゼントする事になさいました。

親はそれがどんな物であっても、
子供の初任給で贈られたプレゼントは格別な物だと思いますが、
このグラスで飲むビールは本当に格別だと思います。

僕の家の子供も、
今年、就職して独立しました。

いろいろな想いを感じながら、
このバカラのグラスをデザインしました。

バカラ グラス名入れとは!

2012年3月31日土曜日

ブッシュミルズ10年


1608年創業を謳うアイリッシュウィスキー。
現在稼働中の蒸留所の中ではもっとも古い歴史を持つ、
ブッシュミルズ飲んでみました。

そもそもアイリッシュウィスキーは、
製造方法でスコッチと違う部分が3つあります。
「モルトをスモークしない」、
「蒸留が3回でスコッチより1回多い」、
「100%麦芽化した大麦を使う」、

その製法の違いから来るフルーティさが、
親しみやすくスッキリとしているために、
結構フアンもいるという話でした。

アイリッシュが衰退を始めた原因の一つに、
この3回蒸留と言う、
とっても手間がかかる蒸留法があります。

良いもは必ず残るって、
良く聞く話ですが、
やっぱり残して行くのは大変なんです。
この手間がかかる3回蒸留と言うのは、
確かにウィスキーの味を変えて、
1段高い味わいに導きますが、
それを続けながら生き残って行くのは、
至難の業だと言う事は、
アイリッシュの衰退を見れば分かります。

しかしスコッチの中でも、
その良さを評価して3回蒸留という、
手間がかかる方法を今でも続けている、
蒸留所もあります。

僕はピーティなスコッチも好きですが、
アイリッシュの流れを汲む3回蒸留にこだわった、
ウィスキーにもやはり惹かれてしまいます。

バカラ グラス名入れとは!

2012年3月16日金曜日

バカラ アルルカン


バカラのアルルカンのサイド面に、
英文をどの様にデザインすれば奇麗に見えるかを、
ず〜っと考えていたんだけど。

これは一つの方法かな。

アルルカンってピエロという意味らしいけど、
最初はデザインがくどくて好きになれませんでした。
ところが銀座のバーでアルルカンでスコッチを出された時、
もの凄く奇麗に見えました。
薄明かりの中、カウンターの中に鏡が張られていて、
カットが美しいクリスタルのワイングラスが並んでいる。
あれもバカラだなと思いながら、
この古典的なデザインのアルルカンを見ると、
まるでサーカス小屋にいる様な不思議な気持ちになりました。

アルルカンはサイズが2種類あるのですが、
圧倒的に大きい方がバランスが良いです。

そして不思議な事に大きいアルルカンと小さなアルルカン、
底面の寸法はほとんど一緒なんです。
さすがデザインにこだわった職人のやる仕事は違います。

バカラ グラス名入れとは!

2012年2月6日月曜日

竹鶴政孝のウィスキー余市12年




北の大地でウィスキー造りをしたい。
その言葉通りにこだわって、こだわって、
探し続けた蒸留所から生まれた余市。
やはり期待していたとおりにガッツリしたウィスキーです。

いまだに石炭の直火炊きでピートを燻している。
スモーキーで磯の香と塩気もまざっていて、
なんとも言えない味わいがあります。

余市蒸留所は海に近い立地で、
霧に包まれることが多く1年中気温が低い。

それは、ゆっくり、ゆっくり、ウィスキーを、
育てて行くのにはピッタリの場所なんです。

やっぱり日本のウィスキーの中では、
スコッチのテーストにもっとも近いと感じます。

だから逆にISCでも15年の物は2回受賞しているけど、
12年はとっていない。
国際的には認められ難いタイプのウィスキーなのかも知れません。

でも僕はこの余市が好きだな。
なんか不器用な男の臭いがする。

そして、確かに余市と宮城峡があって竹鶴ができたんだと、
納得できるシングルモルトです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年2月5日日曜日

バカラ ベルーガ

バカラのベルーガに「ユメ」という文字を、
点字に刻んでみました。
本当に「ユメ」という文字に読めているのかが、
分からないのでとりあえずブログにアップしてみます。
点字はガラスエッチングで彫る事になるので凹みます。
僕の調べた限りでは、
点字は凸でも凹でも良い様です。

こんなグラスもとってもユメがあって、
人生を豊かにしてくれる様な気がします。

ベルーガは2002年に発表されたパターンで、
現代バカラのモダンデザインを代表する人気のシリーズです。
グラスの中央部から底部にかけて大きなエンボスのデザインがありますが、
そのデザインと点字の◯の形が、
お互いに響き合ってバカラの新しい世界を作っている様な気もします。

バカラ グラス名入れとは!

2012年1月29日日曜日

ブッカーズ


名匠ブッカー・ノォをリスペクとした、
スモール・バッチバーボン ブッカーズ、
これマジすごいです。
64度のバーボンって最初は結構アルコール臭さが来ますが、
飲み出すとアルコール臭さはすぐに分からなくなって、
濃いコクのあるグレーンウィスキーの濃密な、
蜜の味が口の中に広がります。

とにかくスコッチとか日本のウィスキーとかとは、
全く別次元で旨いです。

64度のアルコールとこの濃密な旨さは、
ティスティングとかそんな次元ではありません。
もう「どうだ!」って感じかな!
このブッカーズって、
基本、加水や濾過をせず、
樽からそのままお届けのバーボンなんです。
だからアルコール度数が64度もあって、
このコクと濃さが実現した訳です。

ブッカーズグレーンウィスキーの奇跡です。
グレーンがこんなに旨いと思ったのはブッカーズだけです。

ブッカーズの1本、1本にはラベルが貼ってあり、
何年熟成して、どの樽に入っていたのかがすぐ分かります。

しかし分からないのがどの次元で、
スモール・バッチをするのかが良く分かりません。
スモール・バッチって品質の安定のために、
最小限の樽同士をブレンディングするという意味なんですが、
ボトリングの時にやってしまうと、
樽の番号がいっぱい記入される事になるので、
熟成時にやっているのでしょうか。

バカラ グラス名入れとは!

2012年1月27日金曜日

バカラ アルフア


バカラの中でもパーフェクションとならんで、
もっともシンプルなグラスです。
このグラスを見ていると、
真っ白なキャンバスを見る様に心がざわつきます。
400CCの大振りなグラスにぶっかき氷を入れ、
ウィスキーを少しだけ入れる。
そのウィスキーで埋まらない余白が何とも贅沢です。

このグラスに刻んだ文字は宮沢賢治の直筆で「銀河鉄道の夜」です。
窓越しの夜空を見ながらウィスキーを傾けるのも良いけれど、
こんな寒い夜には薪ストーブの炎を見ながら、
グラスに描かれた宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の文字を見ながら、
遠い銀河や生命の神秘なんてがらにも無い事を考えながら、
ウィスキーをちびりちびりとやるなんて、
とっても贅沢です。

スルメも焼いちゃいますか!!

バカラ グラス名入れとは!