アイラ島はヘブリディーズ諸島の最南端にあり、
古くからウィスキー作りで栄えてきた島です。
アイラ島はスコッチの中で、
もっともスモーキーでピーティなシングルモルトを作っています。
その風味に魅了された熱烈なフアンが世界中にいて、
「ピートフリーク」と呼ばれています。
アイラモルトは北側と南側で良く比較されます。
北側は繊細で軽く、南側は力強く重厚だと言われます。
ボウモアはアイラ島のほぼ中央に位置し
その味わいのお互いの良いところを持っているので、
「アイラの女王」とも言われています。
そして、このシングルモルト12年はボウモアの中でも、
非常に安定していて高い評価を得ています。
蒸留方法は伝統的なスコッチの製法を守り続けている、
スコッチらしいスコッチです。
ボウモアを語る上でそのスモーキなフレーバーの事を、
かかすことはできません。
発芽した麦芽をピートを炊いた熱風で乾燥させるのですが、
海沿いの潮風に乗った磯の香が何とも言えない風合いになって、
ボウモアのスモーキーなフレーバーを作り出しています。
あの村上春樹さんもボウモア工場に自ら訪れています。
以下「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」から引用
アイラ島で僕はボウモアとラフロイグの蒸留所を見学させてもらった。
同じ小さな島の中にありながら、
この二つの蒸留上は驚くくらい様式を異にしている。
ボウモアは非常に「古式豊かな」作り方をしている。
頑固と言うか、いくら時代が移ってもやり方を変えない。
中略
働いている多くの人々は年寄りだ。
彼らはアイラで生まれ、アイラで育ち、
アイラで生涯を終える事になるだろう。
て、言うボウモアの頑固な迄にこだわり続けている、
確かな手作りの品質を情緒豊かに紹介している。
それに比べてラフロイグは非常に近代的な設備の中、
白衣とマスクを着用した21人の従業員が、
行程のほとんどをコンピュータ制御された、
システムの中で生産している。
ボウモアの80人に比べるとラフロイグがいかに、
洗練された設備の中で運営されているのかが分かる。
村上春樹さんも書いているけど、
どっちが良いと言う事ではないんだと思う。
確かにどっちも旨い。
この本に書かれているボウモアの蒸留所の、
ジム・マッキュエン氏がこう言っている。
「俺たちはこの小さな島でとても良いウィスキーを作っている。」
きっとラフロイグの所長も同じ事を胸を張って言うだろう。
バカラ グラス名入れとは!
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