プルデザインの店長ブログ: 7月 2012  

2012年7月30日月曜日

アイラ ボウモア12年

アイラ島はヘブリディーズ諸島の最南端にあり、
古くからウィスキー作りで栄えてきた島です。

アイラ島はスコッチの中で、
もっともスモーキーでピーティなシングルモルトを作っています。

その風味に魅了された熱烈なフアンが世界中にいて、
「ピートフリーク」と呼ばれています。

アイラモルトは北側と南側で良く比較されます。
北側は繊細で軽く、南側は力強く重厚だと言われます。

ボウモアはアイラ島のほぼ中央に位置し
その味わいのお互いの良いところを持っているので、
「アイラの女王」とも言われています。
そして、このシングルモルト12年はボウモアの中でも、
非常に安定していて高い評価を得ています。

蒸留方法は伝統的なスコッチの製法を守り続けている、
スコッチらしいスコッチです。
ボウモアを語る上でそのスモーキなフレーバーの事を、
かかすことはできません。
発芽した麦芽をピートを炊いた熱風で乾燥させるのですが、
海沿いの潮風に乗った磯の香が何とも言えない風合いになって、
ボウモアのスモーキーなフレーバーを作り出しています。

あの村上春樹さんもボウモア工場に自ら訪れています。
以下「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」から引用

アイラ島で僕はボウモアとラフロイグの蒸留所を見学させてもらった。
同じ小さな島の中にありながら、
この二つの蒸留上は驚くくらい様式を異にしている。
ボウモアは非常に「古式豊かな」作り方をしている。
頑固と言うか、いくら時代が移ってもやり方を変えない。

中略

働いている多くの人々は年寄りだ。
彼らはアイラで生まれ、アイラで育ち、
アイラで生涯を終える事になるだろう。

て、言うボウモアの頑固な迄にこだわり続けている、
確かな手作りの品質を情緒豊かに紹介している。

それに比べてラフロイグは非常に近代的な設備の中、
白衣とマスクを着用した21人の従業員が、
行程のほとんどをコンピュータ制御された、
システムの中で生産している。

ボウモアの80人に比べるとラフロイグがいかに、
洗練された設備の中で運営されているのかが分かる。

村上春樹さんも書いているけど、
どっちが良いと言う事ではないんだと思う。

確かにどっちも旨い。

この本に書かれているボウモアの蒸留所の、
ジム・マッキュエン氏がこう言っている。

「俺たちはこの小さな島でとても良いウィスキーを作っている。」

きっとラフロイグの所長も同じ事を胸を張って言うだろう。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月28日土曜日

アイラ アードベック

今日は杉山さんの推薦もありアイラの巨匠アードベックです。

このアードベックは村上春樹の著書。
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」で、
アイラのピーティなシングルモルト中でも、
一番個性が強いと評価しているシングルモルトです。

アイラ島はもともとラフロイグ、ボウモアと、
ピーティなシングルモルトの産地で有名なんですが、
その中でも強烈な個性を放っているのが、
アードベックです。

吉村宗之の「うまいウィスキーの科学」では、
アードベックのティストをこんな風に表現しています。
舌を包み込む土っぽいテクスチャーと、
まるで液体の煙を飲んでいる様なスモーキーさが、
複雑に絡み合って、
口の中に含むと、潮風、リンゴ、草原、漁船、
オイル、塩素、タールなどの風味が次々に押し寄せてくる。

と、こんな事が書いてあります。
最初、ぼくはこの批評を読んで、
ウィスキーのティストの喩えに「漁船」「塩素」「タール」、
なんて感じるウィスキーって人間の飲み物なんだろうかって、
本当に読みながら絶句してしまいました。

ウィスキーの中に「漁船」の味があるって、
そうとうシュールです。

「漁船」は何かの喩えなのか文字通り「漁船」が、
口の中で広がるのか、

とにかく、満を持して飲んでみたわけですが、

しかし予想に反して本当に美味しいです。

やはりテイストの中に「漁船」はいます。

しかし、ちゃんとしたフルーティさの中に、
土臭いピーテイな味わいが口の中で幾重にも広がり、
ボデイが厚いので長く余韻を楽しませてくれます。

もの凄く個性的で、あらっぽいですが、
僕はラフロイグよりスモーキーさが、
全体の中にとけ込んで、まとまっている様な気がします。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月27日金曜日

シングルモルト ラフロイグ10年

アイラ島の「ピートフリーク」垂涎のシングルモルト、
ラフロイグ10年です。

スコットランドの蒸留所の中で、
もっともスモーキーでピーティな、
シングルモルトを作っているのがアイラ島です。
地元では「アイラ」と呼んでいます。

アイラモルトの人気は近年ますます高まっています。
その人達を「ピートフリーク」と呼ばれ、
シングルモルトはアイラのモルトしか、
興味が無いとまで言わせてしまうほどです。

アイラでウィスキー造りが盛んになった理由は、
地理的にアイルランドに近い事や、
ピートがふんだんにある事、
大麦の栽培に適した温暖な気候であった事、
さまざまな理由からアイラのシングルモルトは、
世界中から熱い視線を送られています。

そしてこのラフロイグはアイラ産の中で、
もっとも「海のニュアンス」を感じる、
シングルモルトと言われています。
確かにボトルを開けて最初に感じるのは潮風です。

潮風や海藻のニュアンスがとっても魅力的な、
アイラのシングルモルトです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月26日木曜日

バーボン ブラントン

ブラントンはシングルバレルバーボンの代表と言われています。
シングルバレルとは「ひとつの樽」から取り出された原酒を、
ボトリングしたものです。

このブラントンは出荷時に純水によって希釈されて、
度数調整が行なわれてボトリングされます。

スーパープレミアムバーボン・ブラントンは
1984年にウェスタンカルチャーを生み出した開拓者達に敬意をこめて、
ケンタッキーダービーのダービー馬と騎手を、
キャップに冠して発売されました。

ブラントンはバーボン造りの名人、
アルバート・ブラントンの名をとって生まれました。

ブラントンが生まれたフランクフォート周辺は、
ライムストーン層をくぐり抜けた、
良質のスプリングウォーターに恵まれていて、
これがブラントンを創るマザーウォータになります。

ブラントンとなる原酒は4回の夏を越すまでに、
マスター・ディステイラーを含む、
3人のディステイラーによってティステイングされ、
ブラントンに相応しい予感を秘めた、
樽だけを伝説のH倉庫でさらに厳重な温度管理をされ、
4回のブルーグラスサマーを、
経て晴れてブラントになります。

通常バーボンは味の均質化のためにいろいろな樽を混ぜ合わせます。

しかしシングルバレルバーボンは、
厳しいチエックと温度管理をされた原酒だけを、
ボトリングし決して混ぜ合わせる事はありません。
ブラントンのラベルには一枚一枚手書きで、
ボトリングの日付と樽番号と倉庫とアルコール度数が明記されています。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月24日火曜日

マッカラン12年

ハイランドの東に位置するスペイサイドそのスペイ河流域に、
マッカラン蒸留所はあります。

マッカランに使われている仕込み水は蒸留所内部の五つの井戸から汲み上げて、
これがザ・マッカランになります。

ザ・マッカランがスコッチのロールスロイスと言われる所以は、
いくつものこだわりにあります。

麦芽用の大麦には、「ゴールデンプロミス種」しか使用しない。

手間がかかっても「スペイサイド最小の直火蒸留釜」でじっく蒸留する。

そして極めつけは蒸留時のこだわり、

「ファイネストカット」

これは蒸留時の始めと終わりの部分をカットし、
本当に香の良い部分だけしか使わない。
まさにロールスロイスと言われるだけの事はあります。

こんなこだわりの一つ一つを今でも一貫して続けていることで、
ザ・マッカラン特有の厚みのある甘い香になります。

マッカランの貯蔵樽は「シェリー樽」のこだわりでも知られています。

最高品質のシェリー樽を確保するために、自家製のシェリー樽をわざわざ作り、
シェリー醸造所に貸し出し、シェリー酒を2〜3年熟成させた樽を引き取り、
マッカランのモルトを入れ熟成を重ねるのです。

これによりマッカラン特有の芳香が生まれ、
そのロールスロイスと言う冠に恥じない味わいが生まれるのです。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月23日月曜日

バカラ ベルーガ

東京都江東区のM.M.さんのお作りになったグラスです。

ベルーガのサイド面にメッセージを入れるだけじゃなく、
名前も含めてメッセージにする。

これって以外と面白いですね。そして美しい。
自画自賛^^

写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます。

過去にも消防署員の方の退官祝いなども、
お名前をメッセージの中に入れると言う方法をとりましたが、

これも大変喜ばれました。
メッセージは確か「Do honor to Mr.◯◯」と言う物でしたが、
このメッセージをシンプルなパーフェクションの大きいサイズに、
エッチングするととて奇麗でした。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月21日土曜日

名酒クライヌリッシュ

北ハイランドの名酒クライヌリッシュです。
クライヌリッシュ蒸留所は1819年に創業しました。
12年の物は「バイカラー」と呼ばれ生産が間に合わず、
森伊蔵のように幻のスコッチと呼ばれていました。

ディスティラーからの評価は、
ハイランドモルトとアイラモルトを足した様な複雑な味わいがあり、
「本土のモルトの中で最も海岸の味わいを持つもの」と、
言われていました。

その後クライヌリッシュ蒸留所が、
どのような事があったのかは分かりませんが、
たもとを分け、元のクライヌリッシュ蒸留所が、
「フローラ」と改名し現在は創業を中止しています。

1967年に新しくできた蒸留所が「クライヌリッシュ」と名のり、
この14年物を生産しています。

新しいクライヌリッシュ蒸留所は、
以前と変わらずクラインミルトン川の水を、
マザーウォーターとして使い、
ピートも設備も以前と変わらない状態で、
製造されているそうですが「バイカラー」を、
飲んだ事のある人から言わせると「違う!」と言います。

どこにでもあるお家騒動の様ですが、
このクライヌリッシュ一度飲んでおいて損はないと思います。
僕は14年しか飲んだ事が無いので、
充分、北ハイランドの潮の香を楽しみながら頂きました。

バカラ グラス名入れとは!

2012年7月19日木曜日

初任給で贈るバカラ。

埼玉県にお住まいのA.S.様が、
バカラ ローラのハイボールのペアグラスを
お父様と、お母様の、お名前をグラスに刻んで
底面には「Thanks a million」と、
心からの気持ちを込めてプレゼントされました。

ローラは地中海周辺で使われている女の子の名前を、
イメージしていいるだけあって、
とても爽やかで波と風を感じるデザインです。

A.S.様は最初、ビアタンブラーを探されていたのですが、
ビアタンブラーの底面は、
狭くてメッセージをデザインする事が難しかったので、
ハイボールグラスをプレゼントする事になさいました。

親はそれがどんな物であっても、
子供の初任給で贈られたプレゼントは格別な物だと思いますが、
このグラスで飲むビールは本当に格別だと思います。

僕の家の子供も、
今年、就職して独立しました。

いろいろな想いを感じながら、
このバカラのグラスをデザインしました。

バカラ グラス名入れとは!