2011年12月3日土曜日
ニッカウィスキー宮城峡 12年
竹鶴の世界的な評価を支えているのは、
余市とこの宮城峡です。
余市が潮風をフレーバーにしたモルトなら、
宮城峡は森をフレーバーにしたモルトです。
この対照的な二つのモルトが合わさってあの竹鶴が、
出来上がっていると思うと、
なるほどと、思わず深く頷いてしまいます。
宮城峡もディスティラーに評価が高く、
ここ数年毎年評価が上がり、
あのサントリーの白州さえとれていない、
12年物が2010年にISCで金賞を受賞しました。
宮城峡はよく白州と比較されますが、
華やかで洋風の柑橘系のフルーティさの白州と、
日本的な梨とか林檎を感じさせる和風の宮城峡、
そんな対比が飲み比べてみるととてもユニークです。
宮城峡蒸留所は宮城の森の中にあります。
新川川をマザーウォーターとして、
深い森の中でゆっくりと育ってきたシングルモルトです。
蒸留所建設が1969年なのでちょうど40年を超えて、
確かな実力を発揮してきたと言えると思います。
宮城峡蒸留所建設が決まったいきさつは、
竹鶴正孝が新川川の水で「ブラックニッカ」の、
水割りを飲んで即座に、
蒸留所建設の決断をしたと言われています。
蒸留器の方向性も、
余市の石炭による直火炊き蒸留ではなく、
間接蒸留を行なっている事で、
より柔らかく、華やかな、宮城峡ならではのモルトを、
生み出しているのだと思います。
海のそばの蒸留所と森の中の蒸留所、
これは本当に出来上がるモルトの性格が変わります。
深い森の中で長い眠りの中で育まれながら育った、
シングルモルトはみんなどこか華やかな趣を持っています。
バカラ グラス名入れとは!
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